二宮和也と長澤まさみで「東京ラブストーリー」

ジャニーズタレントが、もしこのマンガが原作のドラマに出演したら……、という紙上プレゼンが『Jマニア105』（鹿砦社）の特集記事だ。

そこでは、かつてトレンディドラマとして人気があった「東京ラブストーリー」を
永尾完治を二宮和也、赤名リカを長澤まさみ、三上健一を櫻井翔、関口さとみを井上真央、長崎尚子を堀北真希、和賀夏樹を長瀬智也に演じさせてはと提案している。

主人公の完治、同僚のリカ、完治の同級生で医学生の健一、完治と健一の同級生さとみ、健一と同じ大学の医学生尚子らによって繰り広げられる仕事と恋愛の日々が綴られている。ありふれた市井の人々のドラマを描くことで、「東京では誰でも恋愛ドラマの主役になれる」というモチーフから「東京ラブストーリー」というタイトルがつけられた。

すでに91年に、織田裕二と鈴木保奈美らの出演でドラマ化されている。平均視聴率22.9％、最終話は何と32.3％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録した。

柴門は、その配役に完治が内村光良、リカが小泉今日子という案を出したが相手にされなかったという（『柴門ふみスペシャル／本人自身による全作品解説』角川書店より）。

ならばそれを今回近い形でかなえてあげよう。ヒロインは、小泉にどことなく似ているといわれる長澤まさみでどうだろうか。相手役は二宮和也なら面白い。かつて熱愛報道されながら結ばれなかった因縁があるから、というだけではない。大きな役をいろいろ経験している二宮だが、その中でも『山田太郎ものがたり』（07年、ＴＢＳ系）で演じたポテンシャリティと情の深さが、ここでは求められるのだ。

「太郎みたいに長男がしっかりしているのは珍しいパターンだなと思いましたが、年がかけ離れている兄弟はきっと可愛いんだろうなと思います。守りたくなる気持ちは分かりますね」（公式サイトより）と山田太郎を語った二宮。仕事もできる。ルックスも悪くない。にもかかわらず、リカという奔放な女を「守りたくなる気持ち」から振り回されてしまう完治の生き方は、山田太郎とキャラの重なる部分がある。

その山田をいつもサポートしたのは櫻井翔演じる御村託也だった。櫻井は同作で「山田太郎とどう距離を保っていくのかがこの作品のキモ！」（同）と語っていたが、これまた完治との距離が微妙な健一役で頑張ってもらいたい。

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『Jマニア105』 ジャニーズ研究会＝編 A5判/カラーグラビア16ページ、本文108ページ 定価800円（本体762円＋税）

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