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文藝春秋社とジャニーズ事務所による「ホモセクハラ裁判」(中) [スキャンダル]

裁判の最前線に立った文藝春秋法務部では、当時のことを『平成の芸能裁判大全』(鹿砦社)という書物で解説している。

ージャニーズ裁判について伺いたいのですが、ジャニーズスキャンダルはどこもタブーなのに、あえてキャンペーンを張ったのはなぜでしょう。

「やはり少年たちの人権の問題だからです。それも一二~三歳から一四~五歳ぐらいですからね、ジャニーズジュニアというのは。これがみんな等しく同じ悲鳴を上げているわけで、それを取材の途中で聞き込んだ。相手が誰であろうとも、おかしいことに関しては、白日の下にして世間に問わなくてはいかんだろうと。

それは雑誌ジャーナリズムの常じゃないでしょうか。そういったところからスタートしています。それでさらに取材してみたら、なんだキミもか、キミもか、ということになって、これは一回だけの記事じゃすまないぞ、キャンペーン張らなくちゃいかんと」

ー証人として出廷を要請されると思われる少年たちの抱き込みといいますか、ジャニーズ事務所側からの口封じがあったという報道もありますが、本当でしょうか。

「それは検証しょうがないですなあ。取材した少年は全部で一二人いるわけですが、お願いして証言台に立ってくれた二人のほかにも声は掛けています。ただ、このうちの数名は、編集部貞によれば、圧力が掛かっているようだったとは聞いています。ただ、実際にどんな圧力が掛かったのかまでは私どもではわかりませんね」

ーでは一審と二審の判決が違うのはなぜでしょうか。

「なんで一審で負けたかというと、これが馬鹿な話でしてね。事件は、少年たちにとっては一〇年以上前の話で、それも日常的にしょっちゅうホモセクシャル行為を受けていたわけですが、それを何月何日の何時頃とかね、言いなさいと。

そういうのを相手方の反村尋問で問われても憶えているわけがないじゃないですか。一二~三歳の少年ですよ。それがアークヒルズだったか、隣の全日空ホテルだったか言えと言われてもね。あの二棟は裏表に建ってますからね、どっちの建物の部屋かわからないじゃないですか。

地方から出てきているような子供が初めて車で連れて行かれて、いつの間にかそうした行為をされているわけですから。

詳細クリック

 裁判官は、彼らが明確に証言できないと、『場所が特定されない、暖昧である、日時も不確かだ。よってこの証言は信用するに足らない』と言う。現実的に考えて無茶ですよ。

たとえば、平成○年の○月○日にアークヒルズの一室でこうされた、二度目はここで、三度目は……なんて憶えていると思いますか。記憶しておきたくないおぞましいことなんだから。誰にも語れず、悶々としていたわけですよ、少年たちは。

もちろん、親にも語っていない。傷を早く忘れたいんですよ。それを、傷跡をひっかくようにして反村尋問される。それでちゃんと答えられたらむしろ偽証ですよ。話をあらかじめ作っているとしか思えないということになってしまう」

続きはコチラで。


芸能裁判研究班[編著] 鹿砦社刊 A5判/200頁/並製 定価1,500円+税


なぜか軽んじられる芸能裁判--本書は平成に入ってからの主な芸能裁判と採り上げ、詳細に解説を加えた初の試み。A級の史料的価値!! 岡留安則『噂の真相』編集長(当時)、文藝春秋法務部、日弁連「人権と報道に関する調査研究委員会」へのインタビュー収録。大衆ジャーナリズムの反映としての芸能裁判の持つ意味を究明!!大衆ジャーナリズムの反映としての芸能裁判の意味を本格的に解明する初の試み!!
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